Micromosaic / Pietre dure
ローマのガラス、フィレンツェの石。

メトロポリタン美術館蔵(2007.299.1)、パブリックドメイン。所蔵品ページ
マイクロモザイク(ローマ)
「マイクロモザイク」は、最も小さなガラス片で作られたモザイクを指す語である。1平方インチあたり5000片を超えるものもある1。その淵源は、壁や床を飾った古代ローマの大型モザイクにある2。
ガラスのマイクロモザイクは18世紀、ローマのヴァティカン・モザイク工房で発達した。モザイクと貴石細工の分野で名高いジャコモ・ラファエッリが、1775年にこれを創始したとされる1。
「マイクロモザイク」という呼称は当時のものではない。収集家アーサー・ギルバートが収集を始めてこの語を作り、以後その名で知られるようになった2。ギルバート・コレクションの作品は現在V&Aで展示されている3。
ジュエリーの作例として、1820年頃にローマで作られた指輪がある。黒ガラスに嵌めた楕円のモザイクに、フォロ・ロマーノのウェスパシアヌス神殿の遺構である三本の円柱が描かれている2。
ピエトラ・ドゥーラ(フィレンツェ)
フィレンツェの貴石工房(Opificio delle Pietre Dure)は、切り出した硬石を組み合わせて絵画的な図を作る「コンメッソ・ディ・ピエトレ・ドゥーレ」を手がけた。1795–1797年の作例では、ボヘミアおよびシチリアのジャスパー、珪化木、白カルセドニー、アラバスターが用いられている4。
出典
- V&A 所蔵品記録 LOAN:GILBERT.471-2008(ボンボニエール、ジャコモ・ラファエッリ作とされる) collections.vam.ac.uk ↗
- V&A 所蔵品記録 LOAN:GILBERT.134-2008(指輪、1820年頃) collections.vam.ac.uk ↗
- V&A「Micromosaics」(ギルバート・コレクション) vam.ac.uk ↗
- V&A 所蔵品記録 LOAN:GILBERT.77-2008(貴石象嵌の絵画、1795–1797年) collections.vam.ac.uk ↗
