衣装が変わり、石が変わり、過去が呼び戻される。

カステラーニ、考古学復興様式のネックレス、1880年頃。金、ガラス
カステラーニ、考古学復興様式のネックレス、1880年頃。金、ガラス
メトロポリタン美術館蔵(2016.711.2)、パブリックドメイン。所蔵品ページ

17世紀

17世紀半ばまでに、流行の変化が新しい様式のジュエリーをもたらした。暗色の布地には手の込んだ金のジュエリーが求められたが、柔らかなパステル調の布地は宝石と真珠の優美な背景となった。世界的な交易の拡大によって宝石は入手しやすくなっている1。

最も見事なものは、硬い布地にピンで留めるか縫い付ける、大型の胸飾りであった1。

18世紀

前世紀末に多面のブリリアント・カットが発達し、ダイヤモンドはかつてない輝きを得てジュエリーの意匠を支配した。石の白さを引き立てるため、しばしば銀に留められている1。

素材そのものの価値が高いため、この時代のダイヤモンド・ジュエリーはほとんど残っていない1。

19世紀

産業と社会が大きく変わった世紀であるが、ジュエリーの意匠はしばしば過去に目を向けた。初めの数十年は古代ギリシア・ローマを想起させる古典様式が好まれ、新たな考古学的発見がその関心を刺激した1。

金細工師は古代の技法の復興を試み、中世やルネサンスに着想を得たジュエリーにも関心が寄せられた。カステラーニやジュリアーノは、考古学様式・歴史様式で制作した宝飾家である1。V&A所蔵のカステラーニのネックレスは、粒金を施した金のビーズに、紀元前500–300年のエトルリアのカーネリアン製スカラベを組み合わせている2。

花や果実をそれと分かる形で表す自然主義のジュエリーも、長く好まれた。世紀初頭に植物学への関心とロマン派詩人の影響のもとで流行し、1850年代までには、花と葉を複雑に構成した華やかな意匠へと移っている。ダイヤモンドの花をばねに留め、動きに合わせて揺らし輝かせる工夫もあった1。

出典

  1. Victoria and Albert Museum「A history of jewellery」 vam.ac.uk ↗
  2. V&A 所蔵品記録 M.34-2001(ネックレス、カステラーニ) collections.vam.ac.uk ↗