Cameo

沈める彫りと、浮かせる彫り。

マリア・エリーザ・ピストルッチ《ベネデット・ピストルッチの肖像》1850年頃。サードニクス
マリア・エリーザ・ピストルッチ《ベネデット・ピストルッチの肖像》1850年頃。サードニクス
メトロポリタン美術館蔵(2003.464)、パブリックドメイン。所蔵品ページ

インタリオとカメオ

紀元前5世紀頃まで、宝石彫刻は沈み彫り(インタリオ)のみであった。これに対しカメオは、ドリルで石を削り去り、図像を浮き彫りとして立ち上げる技法である。硬石に浮き彫りの人物像を刻むことに最初に秀でたのは、ヘレニズム期のギリシア人とされる1。

素材

メトロポリタン美術館の解説では、カルセドニー、ジャスパー、サードニクス、オニキス、アゲートが挙げられている。貝(シェル)は代替の素材で、層が二つしかなく彫りやすいが、硬石ほどの格式は得てこなかった1。

19世紀の隆盛

宝石彫刻は盛衰を繰り返し、19世紀半ばに頂点を迎えた。同館の解説は、この時期の作例としてジョヴァンニ・ピヒラー、ジュゼッペ・ジロメッティ、ルイージ・サウリーニ、ベネデット・ピストルッチの作品を掲げている。1860年代には新古典主義は衰えつつあった1。

出典

  1. James David Draper「Cameo Appearances」The Metropolitan Museum of Art, Heilbrunn Timeline of Art History, 2008年 metmuseum.org ↗